本記事は実使用レビューではなく、メーカー公式情報・取扱説明書・販売ページなどを基に比較しています。記事内にはアフィリエイト広告が含まれます。
サーキュレーター付き除湿機は、1台で済むだけでは選べない
部屋干しを早く終わらせたいなら、除湿機とサーキュレーターの併用が気になります。
除湿機で部屋の湿気を減らしながら、サーキュレーターで洗濯物へ風を当てる。役割が違う2台を組み合わせることで、厚手のタオルや衣類の乾きムラを減らしやすくなります。

ただ、実際に購入しようとすると迷うのが「一体型」と「別々の2台」のどちらを選ぶかです。
一体型なら、コンセントは1つで済みます。本体を洗濯物の下へ置き、電源を入れれば除湿と送風を同時に始められます。
夜9時に洗濯が終わり、家族分のタオルやシャツを干す場面では、この手軽さは助かりそうです。
その一方で、サーキュレーターの位置を自由に変えられません。
厚手のパーカーだけ正面から風を当てたいと思っても、除湿機本体ごと動かす必要があります。上部のサーキュレーターは高い位置にあるため、低い物干しラックでは風の角度が合いにくいことも考えられます。
別々に2台用意すれば、除湿機を洗濯物の近くへ置き、サーキュレーターを反対側や斜め下から当てられます。
しかし、今度は床に2台分の場所が必要です。コンセントも2つ使い、運転を始めるたびにそれぞれのスイッチを入れる手間があります。
今回比べる代表例は、次の2パターンです。
- 一体型はアイリスオーヤマ「IJDC-P60-C」
- 2台併用はシャープ「CV-S71-W」とアイリスオーヤマ「PCF-SDS15T-EC-W」
一体型だから手入れも簡単、別々だから乾燥時間も短いとは限りません。除湿方式や洗濯物の量、置き方まで含めて考える必要があります。
まずは、購入前に見ておきたい3つの基準から整理します。
一体型と2台併用を選ぶ3つの基準
乾燥時間は同じ条件の数字で比べる
衣類乾燥除湿機の商品ページには、「約91分」や「約167分」といった乾燥時間が書かれています。
数字だけを見ると、短いほうがかなり優れているように感じます。
ただし、乾燥時間は除湿方式や運転モード、本体を置く位置によって変わります。
アイリスオーヤマ「IJDC-P60-C」の衣類乾燥時間は約91分です。
室温20度、湿度70%の6畳相当の部屋で、約2kgの洗濯物を乾かした試験結果です。
約2kgの内訳は、Tシャツ3枚、ワイシャツ2枚、パジャマ1組、下着7枚、靴下2足、タオル3枚となっています。
一方、シャープ「CV-S71-W」の衣類乾燥時間は約167分です。こちらも約2kgを使った試験ですが、除湿機単体での数字です。
サーキュレーターを追加した場合の公式な乾燥時間は確認できませんでした。
そのため、約91分と約167分だけを並べて、一体型のほうが早いと判断するのは難しいです。
置き場所は床面積より風の通り道を見る
一体型の「IJDC-P60-C」は、幅28.9cm、奥行24.7cmです。
床に置く面積は約714平方cmで、A4用紙より少し大きい程度に収まります。
別々に置く場合、「CV-S71-W」は幅30.3cm、奥行20.3cmです。「PCF-SDS15T-EC-W」は幅21cm、奥行21cmあります。
単純に設置面積を合計すると約1056平方cmとなり、一体型の約1.5倍です。
ただし、2台を横に並べる必要はありません。
幅1.5mほどの物干しラックなら、除湿機を洗濯物の下へ置き、サーキュレーターを1mほど離れた斜め前へ置く方法も考えられます。風の通り道を作れるのは、別々に置く大きな利点です。
掃除できる範囲まで確認する
サーキュレーターは、前面ガードだけでなく、羽根の裏側や背面ガードにもホコリがたまります。
「IJDC-P60-C」は、前面ガードを外して掃除機や柔らかい布で手入れします。メーカーが案内している掃除の目安は、約1カ月に1回です。
「PCF-SDS15T-EC-W」は、前面ガード、羽根、背面ガードを取り外せます。

洗濯物の糸くずやホコリが気になるなら、細かく分解できる機種のほうが手入れしやすそうです。
この3つを踏まえて、代表的な2パターンの価格と仕様を比べてみます。
一体型と2台併用の価格・電気代・サイズを比較
価格は2026年8月6日時点で確認した参考値です。
Amazonでは販売元や在庫状況によって価格が変わります。購入前に、商品ページの価格と型番を確認してください。
| 比較項目 | 一体型 IJDC-P60-C | CV-S71-WとPCF-SDS15T-EC-W |
|---|---|---|
| 参考価格 | 約21,000円 | 合計約36,000円 |
| 除湿方式 | デシカント式 | コンプレッサー式 |
| 定格除湿能力 | 5.8L/日 | 6.3Lまたは7.1L/日 |
| 定格消費電力 | 590W | 合計228Wまたは233W |
| 衣類乾燥時間 | 約91分 | 除湿機単体で約167分 |
| タンク容量 | 約2.5L | 約2.5L |
| 設置面積の合計 | 約714平方cm | 約1056平方cm |
| 重量 | 約8.5kg | 合計約11.3kg |
| 必要なコンセント | 1つ | 2つ |
| サーキュレーターの分解 | 前面ガードを取り外し | 前後ガードと羽根を取り外し |
購入価格は一体型が約15,000円安い
今回の組み合わせでは、一体型の「IJDC-P60-C」が約21,000円です。
別々に購入する場合、「CV-S71-W」が約28,000円、「PCF-SDS15T-EC-W」が約8,000円で、合計約36,000円になります。
差額は約15,000円です。
ゼロから2台をそろえるなら、一体型のほうが始めやすく感じます。
ただし、すでにサーキュレーターを持っている場合は話が変わります。除湿機だけを買い足せばよいため、一体型への買い替えより出費を抑えられることがあります。
1時間の電気代は一体型が高い
電力料金を1kWhあたり31円として単純計算すると、「IJDC-P60-C」の590Wは1時間あたり約18.3円です。
約91分運転し、定格消費電力が続いたと仮定すると約28円になります。
「CV-S71-W」と「PCF-SDS15T-EC-W」を同時に動かした場合、60Hz地域で合計233Wです。1時間あたりでは約7.2円になります。
シャープが公表している「CV-S71-W」の衣類乾燥1回あたりの電気代は約17円です。サーキュレーターを約167分動かす電気代を加えると、単純計算では合計約19円になります。
実際の電気代は、室温、湿度、運転時間、風量によって変わります。
また、一体型は冬にも除湿能力が落ちにくいデシカント式、別々の組み合わせは梅雨や夏に使いやすいコンプレッサー式です。電気代の差には、置き方だけでなく除湿方式の違いも含まれます。
数字の違いが見えたところで、次はそれぞれのデメリットを詳しく見ていきます。
サーキュレーター付き除湿機で気になる4つのデメリット
風を当てる位置が固定される
一体型で最初に気になるのは、除湿機とサーキュレーターを離せないことです。
「IJDC-P60-C」は、左右50度、70度、90度の首振りに対応しています。広い範囲へ風を送れますが、サーキュレーターだけを洗濯物の裏側へ移動させることはできません。
バスタオルと薄手のシャツを一緒に干した場合、薄手の衣類は乾いているのに、タオルの重なった部分だけ湿っていることがあります。
そんなとき、別々の2台ならサーキュレーターの位置だけを変えられます。
一体型では本体ごと動かすことになるため、約8.5kgの重さが気になります。水タンクに水が入ったまま移動すると水漏れにつながることもあるため、移動前にはタンクを確認したいです。
電気代と室温上昇が気になる
「IJDC-P60-C」はデシカント式です。
ヒーターを使って除湿するため、冬でも使いやすい一方、消費電力は590Wあります。夏の脱衣所で使うと、運転中の熱が気になるかもしれません。
午後10時から約1時間半運転し、そのまま着替えや入浴で脱衣所を使う場面を考えると、室温の上昇は無視しにくいです。
別々に用意する「CV-S71-W」はコンプレッサー式なので、定格消費電力は60Hzで210Wです。
ただし、コンプレッサー式も運転中は熱を出します。除湿機は部屋を冷やす家電ではないため、夏は換気やエアコンとの使い分けも考えたいです。
サーキュレーターの羽根を外しにくい
「IJDC-P60-C」は、サーキュレーターの前面ガードを外して掃除できます。
しかし、取扱説明書では羽根を取り外す手順が案内されていません。前面から掃除機を当てたり、柔らかい布で拭いたりする手入れが中心になります。
部屋干しで毎日使うと、衣類から出る細かな繊維が背面側にもたまりそうです。
「PCF-SDS15T-EC-W」は、前面ガード、羽根、背面ガードを分解できます。細かな部分まで自分で掃除したいなら、別々の機種が扱いやすく感じます。
どちらか一方だけ交換しにくい
一体型は、除湿機とサーキュレーターが1台にまとまっています。
サーキュレーター部分だけ新しい機種へ替えたり、除湿能力だけ大きくしたりすることはできません。
家族が増えて洗濯物が2kgから3kgへ増えたとき、風量は足りていても除湿能力に不満が出るかもしれません。
別々の2台なら、サーキュレーターを18cmモデルへ替える、除湿機だけを12Lクラスへ替えるといった選び方ができます。
一体型の弱点を確認したところで、最後にどちらが向いているかを整理します。
総合的に選ぶなら別々の2台が気になる
一体型と別々の2台には、どちらにも分かりやすい長所があります。
一体型が向いている人
一体型は、次のような人に向いています。
- 1台分の場所しか確保できない
- コンセントを1つで済ませたい
- 毎回の設置を簡単にしたい
- 冬も部屋干しで使いたい
- 2万円前後から試したい
洗濯物を干す場所がいつも同じで、物干しラックの下へ本体を置けるなら、一体型は使いやすそうです。
「IJDC-P60-C」は衣類乾燥、除湿、サーキュレーターの3通りで使えます。除湿を使わず、サーキュレーターだけで運転することも可能です。
別々に2台を並べ、2本のコードをつなぐことが面倒なら、このシンプルさは魅力です。
別々の2台が向いている人
別々の2台は、次のような人に向いています。
- 洗濯物の量や干し方が日によって変わる
- 風を当てる位置を調整したい
- サーキュレーターの羽根まで掃除したい
- 梅雨や夏の電気代を抑えたい
- どちらか1台をすでに持っている
除湿機は洗濯物の近く、サーキュレーターは反対側から斜め上へ向ける。そんな置き方ができるのは、別々に用意する利点です。
「CV-S71-W」は市販のホースを使った連続排水にも対応しています。排水できる場所を確保できれば、タンクの水捨てを減らせます。

私が選ぶなら別々に用意する
私が総合的に選ぶなら、除湿機とサーキュレーターを別々に用意する方法が気になっています。
理由は、風を当てる位置の自由度と手入れのしやすさです。
一体型は置き場所を取りにくく、購入価格も抑えられます。ただ、部屋干しは洗濯物の量や種類が毎日同じではありません。
タオルが多い日、パーカーを干す日、シーツを広げる日では、風を当てたい場所が変わります。
前後のガードと羽根を外せるサーキュレーターなら、ホコリが気になったときの掃除もしやすそうです。夏はサーキュレーターだけをリビングへ移動でき、除湿機は脱衣所へ残せます。
一方で、置き場所が狭く、毎回2台を準備するのが負担なら「IJDC-P60-C」のほうが続けやすいと思います。
性能の高さだけでなく、洗濯が終わったあとに無理なく使えるか。そこまで想像して選ぶと、自分に合う形が見えやすくなります。
確認した主な情報
- アイリスオーヤマ「サーキュレーター衣類乾燥除湿機」公式製品情報
- アイリスオーヤマ「IJDC-P60-C」公式仕様
- シャープ「CV-S71-W」公式仕様
- アイリスオーヤマ「PCF-SDS15T-EC」公式仕様
- アイリスオーヤマ「PCF-SDS15T-EC」取扱説明書
価格や在庫は変動します。購入時には、Amazonの商品ページで型番、販売元、保証条件を確認してください。











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