本記事は実使用レビューではなく、メーカー公式情報・取扱説明書・販売ページなどを基に比較しています。記事内にはアフィリエイト広告が含まれます。
台風や停電に備えてポータブル電源が欲しい。
でも、大容量モデルは重く、価格も5万円を超えてきます。防災用品として買っても、押し入れに入れたままでは使いにくいです。
そこで気になっているのが、4kg以下で持ち運びやすい300W級のモデルです。
今回比較するのは、次の3機種です。
いずれもスマホ、Wi-Fiルーター、LED照明、小型扇風機などを動かすのに向いたクラスです。
一方、電子レンジや一般的な電気ケトル、ドライヤーを使うには出力が足りません。小型モデルは、家中の家電を動かすものではなく、停電時に通信と最低限の明かりを確保するための電源と考えたほうがよさそうです。
なお、私は今回の3機種を実際には使用していません。f公式仕様と保証条件をもとに、購入前に気になっている違いを比較します。
まずは、小型ポータブル電源を選ぶときに外せない3つの基準から見ていきます。
小型ポータブル電源を選ぶ3つの基準
容量だけでなく定格出力を確認する
ポータブル電源には「Wh」と「W」という2種類の数字が出てきます。
Whは電気をためられる量、Wは一度に出せる電力です。
今回の3機種は204.8Whから256Wh、定格出力はすべて300Wです。スマホやノートPC、照明、小型扇風機には使えますが、消費電力が300Wを超える家電は基本的に対象外です。
使用時間は、次の式でおおよその目安を出せます。
「容量Wh×0.8÷家電の消費電力W」
たとえば15Wの小型扇風機なら、204.8Whのモデルで約10.9時間、256Whのモデルで約13.6時間が目安です。実際の時間は気温や変換ロス、バッテリーの状態によって変わります。
また、起動時に大きな電力を必要とする家電は、表示上の消費電力が300W以下でも動かない場合があります。
重量と充電時間をセットで見る
3機種の重量は約3.5kgから3.6kgです。
500mlのペットボトル7本ほどの重さなので、玄関から車まで運んだり、停電時に寝室へ移動したりする用途なら現実的です。
重量差は最大でも約100gしかありません。比較するときは、重さよりも満充電までの時間を見たほうが違いが分かります。
EcoFlow RIVER 3は約1時間、BLUETTI AC2Aは高速モードで約1.4時間です。Jackery 240 Newは通常約1.9時間で、緊急充電モードを使うと最速約1時間とされています。
台風が近づいてから充電する可能性を考えると、1時間前後で満充電にできるのは気になるポイントです。
UPS機能と保証期間を確認する
3機種とも、停電を検知すると約20ミリ秒以内でバッテリー給電へ切り替えるUPS機能を備えています。
普段からWi-Fiルーターを接続しておけば、短時間の停電でも通信を維持しやすくなります。ただし、医療機器や停止が許されない精密機器に使えるかは、機器側の仕様も確認が必要です。
保証期間には差があります。
Jackery 240 NewとBLUETTI AC2Aは5年保証ですが、EcoFlow RIVER 3は2年保証です。防災用品として長期間保管するなら、保証条件も価格と同じくらい確認しておきたい部分です。
この3つの基準を踏まえて、まずは仕様を一覧で比較します。
EcoFlow・Jackery・BLUETTIの比較表
価格は変動するため、メーカーの参考価格を掲載しています。購入時にはAmazonの販売価格と販売元を確認してください。
| 比較項目 | EcoFlow RIVER 3 | Jackery 240 New | BLUETTI AC2A |
|---|---|---|---|
| 価格の目安 | 30,900円前後 | 32,800円前後 | 29,800円前後 |
| 重量 | 約3.5kg | 約3.6kg | 約3.6kg |
| 容量 | 230Wh | 256Wh | 204.8Wh |
| 定格出力 | 300W | 300W | 300W |
| 出力拡張機能 | X-Boostで450W | なし | 電力リフトで600W |
| UPS切替時間 | 20ミリ秒未満 | 20ミリ秒未満 | 約20ミリ秒 |
| AC充電時間 | 約1時間 | 通常約1.9時間 | 高速モード約1.4時間 |
| アプリ操作 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 保証 | 2年 | 5年 | 5年 |
容量はJackery、充電速度と静音性はEcoFlow、保証とAC出力端子数はBLUETTIが目立ちます。
なお、EcoFlowのX-BoostとBLUETTIの電力リフトは、定格出力が増える機能ではありません。電圧を調整して一部の家電を動かす仕組みなので、対応W数以内でも正常に使えない機器があります。
ここからは、各モデルのメリットと気になる点を個別に見ていきます。
EcoFlow RIVER 3
静音性と約1時間の充電が魅力
EcoFlow RIVER 3は、容量230Wh、定格出力300W、重量約3.5kgのモデルです。
気になっているのは、30dB未満という静音設計です。寝室でWi-Fiルーターや照明のバックアップ電源として使うなら、ファンの音は小さいほうが助かります。
ACコンセントから約1時間で満充電にできるため、台風の予報を見てから準備する場面にも向いています。Wi-FiとBluetoothに対応し、アプリから充電速度や残量を確認できる点も便利そうです。
デメリットは保証期間と容量
保証期間は2年です。5年保証のJackeryとBLUETTIに比べると、長期保管を前提にした防災用品としては短く感じます。
容量もJackeryより26Wh少ないため、同じ家電を使うなら稼働時間は少し短くなります。
X-Boostで450Wまで対応するとされていますが、すべての450W家電を通常どおり動かせるわけではありません。この機能を前提に購入するのは避けたいところです。
向いている人・向いていない人
向いているのは、静音性と充電速度、アプリ操作を重視する人です。防災用だけでなく、普段からルーターのバックアップに使いたい人にも合っています。
向いていないのは、保証期間や少しでも長い稼働時間を優先する人です。
次は、3機種で最も容量が大きいJackery 240 Newを見ていきます。
Jackery ポータブル電源 240 New
256Whと5年保証のバランスがよい
Jackery 240 Newは、容量256Wh、定格出力300W、重量約3.6kgです。
3機種の重量差はほとんどありませんが、容量はJackeryが最も大きくなっています。停電時にスマホ、ルーター、照明を少しでも長く使いたい場合、この26Whから51.2Whの差は無視しにくいです。
最大100WのUSB-Cを2ポート備えているため、ノートPCとスマホを同時に充電できます。約4,000回の充放電サイクルと5年保証も、長期利用を考えると安心材料になります。
デメリットは価格と通常充電時間
参考価格は32,800円で、3機種のなかでは最も高めです。
最速約1時間で充電できますが、これは緊急充電モードを使った場合です。通常のAC充電は約1.9時間なので、常に1時間で充電できるわけではありません。
また、AC出力は1口です。コンセントを使う機器を2台同時に接続したい場合は、AC出力2口のBLUETTIのほうが扱いやすそうです。
向いている人・向いていない人
向いているのは、容量、バッテリー寿命、保証期間のバランスを重視する人です。一人暮らしの防災用として、最初の1台を選びたい人にも合っています。
向いていないのは、購入価格を抑えたい人や、AC機器を2台同時に使いたい人です。
最後に、価格と5年保証が気になるBLUETTI AC2Aを見ていきます。
BLUETTI AC2A
5年保証とAC出力2口が特徴
BLUETTI AC2Aは、容量204.8Wh、定格出力300W、重量約3.6kgです。
AC出力を2口備えているため、LED照明と小型扇風機などを同時に接続しやすい構成です。USB-Cも最大100Wに対応しています。
高速モードでは約1.4時間で満充電にでき、アプリから静音、標準、高速の充電モードを選べます。5年保証を含め、機能と価格のバランスが気になっているモデルです。
デメリットは容量の少なさ
容量は204.8Whで、3機種のなかでは最小です。
Jackeryとは51.2Whの差があります。同じ15Wの小型扇風機を使った場合、単純計算では約2.7時間分の差になります。
電力リフト機能では600Wまでの電熱線式家電に対応するとされていますが、電圧を下げて動かす仕組みです。ドライヤーや電子制御を含む家電まで、幅広く使える機能ではありません。
向いている人・向いていない人
向いているのは、5年保証、AC出力2口、アプリ操作を価格とのバランスで選びたい人です。
向いていないのは、停電時の稼働時間を優先し、容量に余裕を持たせたい人です。
3機種の違いを踏まえて、最後に用途別のおすすめを整理します。
結論|総合おすすめはJackery 240 New
総合的に選ぶなら、私が最も気になっているのはJackery 240 Newです。
約3.6kgに抑えながら、3機種で最大の256Whを搭載しています。約4,000回の充放電サイクルと5年保証もあり、防災用として長く保管しながら普段使いする条件がそろっています。
用途別に分けると、次の選び方になります。
- 容量と保証のバランスを重視するなら「Jackery 240 New」
- 静音性と約1時間の充電を重視するなら「EcoFlow RIVER 3」
- 価格、5年保証、AC出力2口を重視するなら「BLUETTI AC2A」
ただし、3機種とも定格出力は300Wです。
スマホ、通信、照明、小型扇風機を維持する目的には合っていますが、電子レンジや一般的な電気ケトルまで使いたい場合は、定格出力600W以上の上位モデルも比較したほうがよいです。
購入前にはAmazonの価格だけでなく、販売元がメーカー公式ストアになっているか、保証が適用されるかまで確認して選んでみてください。
※価格・仕様・保証は2026年8月8日時点のEcoFlow公式情報、Jackery公式情報、BLUETTI公式情報をもとに記載しています。











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