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8時間以上眠れば、前日の疲れはだいたい取れる。僕はどこかでそう思っていました。
ところが、ある朝の睡眠スコアは91。それでも、その日の活動への準備度を示すエナジースコアは25のまま。Google Healthには、休息を優先するよう勧めるメッセージが表示されていました。
寝たのに、回復したとは言い切れない。
この一見ちぐはぐな数字を見たとき、僕は睡眠時間だけで自分の調子を判断していたことに気づきました。

もちろん、この数字だけで体調の原因が分かるわけではありません。それでも、自分の感覚だけでは見過ごしていた身体の状態に目を向けるきっかけにはなりました。
Google Fitbit Airを使い始めて増えたのは、健康データではなく、健康を意識した行動でした。
40代になり、何となく気になり始めた体調を、どう日々の行動へつなげられたのか。実際に使って感じたことをまとめます。
釣りの翌日、身体のだるさと数字が重なった
きっかけは、睡眠不足のまま暑い日に釣りへ出かけたことでした。
帰宅後は、普段と明らかに違うだるさが残りました。釣りの途中で熱中症気味になり、おそらく身体に相当なダメージがあったんだと思います。ここで言えるのは、いつもの疲れ方とは違うと自分で感じたことだけです。
Google Healthで週間の推移を見ると、エナジースコアは釣行後に大きく下がり、その後すぐには戻っていませんでした。自分が感じていた不調と、画面上の変化が今回はおおむね重なっていました。

もちろん、グラフは「なぜ体調が悪かったのか」を診断するものではありません。暑さ、睡眠不足、活動量などのうち、何がどれだけ影響したのかも、この画面だけでは分かりません。
それでも僕にとっては、「疲れている気がする」で終わらず、今日は休んだほうがよさそうだと考える材料になりました。
睡眠スコア91でも、エナジースコアは25だった
特に印象に残ったのは、その後に8時間以上眠れた朝です。
睡眠スコアは91で、アプリ上でも最近の睡眠は「良い」と評価されていました。ところが、エナジースコアは25で「低」。画面には、身体が回復のために休息を必要としている可能性があると表示されていました。

画面には、心拍変動、最近の睡眠、安静時心拍数といった要素が表示されていました。ただし、それぞれの数値を見ただけで体調の原因を断定することはできません。
ここで分かったのは、よく眠れたことと、身体が十分に回復したことは、少なくともこの日は同じではなかったということです。確かにぐっすり眠れたと思った朝でも、まだ、身体が復調していないのは感じていました。
以前の僕なら、8時間寝たからもう大丈夫だろうと考え、いつもどおり動いていたと思います。この日はアプリの提案も参考に、サイクリングを控えて休息を優先しました。
数字に従ったというより、数字を見たことで、自分のだるさを軽く扱わずに済んだ。そこに一番の価値を感じています。
増えたのは、健康データより健康行動だった
Fitbit Airを着ける前も、睡眠や運動が大切なことは知っていましたし、極力運動する心がけはしていました。ただ、知っているだけでは毎日の行動はあまり変わりませんでした。
使い始めてからは、朝に睡眠データを確認し、「自分の身体は今日どうだろう」と考えるようになりました。体調がよさそうな日は散歩やサイクリングをする。疲れが残っていそうな日は無理をしない。AIによるアドバイスも参考にしながら、フィットネスやワークアウトへ取り組む機会も増えました。
一回ごとの数値に振り回されるのではなく、睡眠時間と翌日の体調を並べて見る。続けるうちに、睡眠が短い日は調子を崩しやすいという自分なりの傾向も、少しずつ見えてきました。一方で、今回のように長く眠っても前日の負荷が残っていると感じる日があります。
Fitbit Airが健康にしてくれるわけではありません。変化したのは、身体の状態を確かめ、次の行動を考える回数です。
画面がないから、健康記録が生活の背景に回る
Fitbit Airを選んだもう一つの理由は、アナログ時計と併用しやすいことでした。
Apple Watchは、通知の確認や運動記録まで手首で完結できる便利な道具です。一方で普通の時計を着けたい日には、健康記録を諦めるか、両方を着けるかで迷います。睡眠中は、本体の厚みが気になることもありました。
Fitbit Airには画面がありません。時刻も通知も表示されず、記録はスマートフォンで確認します。手首だけですべてを済ませたい人には不便ですが、僕にはこの割り切りが合っていました。
好きな時計を着けながら、健康記録は細いバンドに任せられる。通知が来るたびに手首を見ることもありません。睡眠中も意識しにくく、実際、日中でも着けていることを忘れるほどです。
健康管理を頑張るための端末というより、意識しなくても記録を続けるための端末。僕にとっては、その距離感がちょうどよかったです。
運動中に数値を確認したい人には向かない
もちろん、Fitbit Airだけですべてをまかなえるわけではありません。
画面がないため、運動中のペースや心拍数を手首で確かめることはできません。本格的なランニングやロードバイクのトレーニングで、距離、ルート、ペースを細かく管理したい人には、画面やGPSを備えたスポーツウォッチのほうが向いています。
僕もサイクリングの詳しい記録にはStravaを使い、Fitbit Airには日々の心拍や睡眠など、生活全体の傾向を残す役割を任せています。
また、アプリのスコアは医療機器による診断ではありません。強いだるさが続くときや健康上の不安があるときは、数値だけで自己判断せず、医療機関へ相談する必要があります。
なお、Google Health コーチなど一部の機能を利用するには、Google Health Premiumの契約が必要です。利用できる機能や条件は変わる可能性があるため、購入前に公式情報を確認する必要があるのでご注意を!
40代の僕に必要だったのは、健康を気にする仕組みだった
40代になり、以前より健康を意識するようになりました。ただ、健康管理で難しいのは、知識を得ることよりも、毎日自分の身体を気にし続けることなのかもしれません。
今回、睡眠スコア91とエナジースコア25という差は、僕が感じていただるさとおおむね重なっていました。だからといって、数字が自分の感覚より正しいとは思いません。
大切なのは、感覚かデータのどちらか一方を信じることではなく、両方を手がかりに、その日の行動を選ぶことです。
Fitbit Airを使って得た一番大きな変化は、詳しい健康データではありませんでした。
寝たから大丈夫と決めつけなくなったこと。朝、自分の身体へ意識を向けるようになったこと。そして、動く日と休む日を以前より考えて選べるようになったことです。
健康記録を生活の中心には置きたくない。でも、何となくの体調を放置したくもない。そんな人にとって、画面のないFitbit Airは、健康を意識し続けるための静かな仕組みになると思います。












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